翻訳: 伝承の書(Treasures of the Feudal lands)

トレジャーイベントで入手できる伝承の書(1-6)を和訳しました。
拙い和訳で恐縮ですが、皆さまのお役に立てれば幸いです。

伝承の書:『風にささやく』
作者: Rakugy長老

 

デシート深淵部での激戦を経て、この世界はひと段落しているかのように見えました。そして、かつての重たい空気は消え始め、ようやくブリタニアの大地の傷跡は癒され始めていました。しかし、一方では、ジョオナールの不吉な存在の記憶はまだ残っていたのです。それはこの世界を闇に陥れようとする邪悪な力の警告でもありましたが、人々の心には希望の光が灯っていました。

#1

極寒の北の大地で、寒風吹きすさぶ容赦ない空の下、徳之島の農民達がその天候に苦労しながら働いていました。彼らが収穫を行っていると、鍬の刃に何かが当たり、それはとんでもない抵抗を行いました。そして、凍てつく大地の底から、不気味で悪意に満ちた光を放つ目をしたアンデッドの亡霊達が出現してきました。

彼らの遠吠えが不毛の大地に響き渡り、それらはこれから始まる何かを警告するようでもあり、徐々に悍ましい大合唱となっていきました。それを聞いた農民たちの心は恐怖に包まれました。それらはこの先に暗い日々が待っていることを予感させるのに十分でした。

#2

忍び寄る闇は、北の大地から押し寄せ、そして勇島全体を覆うようになりました。かつては青々としていた野原はアンデッド達によって枯れ果てていきました。ゾンビ達は、ねじれた森を駆け巡り、亡霊達は影に取り憑き、骸骨のドラゴン達は不吉に上空を旋回していました。

かつて繁栄していた島の村々は、荒廃の一途を辿っていきました。それは、ジョオナールの悪意に満ちた容赦ない進撃の証でもありました。

#3

禅都の中心部では、厳粛な雰囲気の中で集会が進行していました。そこには誠島の諸侯が招集されていました。彼らは憂慮に満ちた眼差しで目の前の悲惨な状況を見極めていました。計画が練られ、戦略が練られ、そして緊急対応の必要性に迫られて、同盟が結ばれました。彼らは共に神聖な土地を迫り来る暗黒の淵から守るため、断固とした姿勢で立ち向かうことを誓い合いました。

誠島の運命は、アンデッドらに陥落させられるのか、あるいは諸侯と島民が一丸となって勇敢に立ち向かって無事に防衛できるのか、予断を許さない状況が続いていました。

#4

恐怖は徐々に忍び寄ってきました。そして勇島の砂漠にまで及びました。その砂漠は既に乾燥した風によって害されていました。恐ろしいアンデッド達が砂を冒涜し邪悪な存在が土地の生命を窒息させていました。・・・しかし、希望の光が現れました。

トリンシックのパラディン達に、彼らを信頼する徳之島の人々から救援要請の声が届けられたのです。勇敢な守護者としてのパラディン達の名声は誰も疑う事はなく、勢力を拡大しようとする闇の輩達に対抗する為、徳之島は最後の望みをパラディン達に託したのです。

#5

トリンシックのパラディンたちは、煌びやかな鎧を身にまとい、燃える心で徳之島の人達に応えました。剣を抜き、盾を掲げ、そして、彼らは不屈の精神の塊となって、勇島の砂漠に襲いかかりました。戦いの混沌の中で、一人の人物が現れました。ジョオナールの弟子、悪意を全身で体現したかのような真っ黒い妖怪でした。

しかし、パラディンの決意は一時も揺るがず、一撃でその闇を消し去りました。
そうして、王国は勝利し、ブリタニアの大地には新しい日の光が降り注ぎ始めました。

 

#6



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